




2009年、銅版、シーヌ・コレ、手漉き紙、アーティスト・プルーフ版、シート直径約44cm、額サイズ52x52cm
英ゆうが2007~2009年に、バンコクのシラパコーン美術大学でのアーティスト・イン・レジデンス滞在中に制作した作品。タイ北部ラムパーン県の紙漉き工房で漉かれた円形の用紙に、銅版の一種であるインタリオと、薄い色紙に糊を塗ってプレスするシーヌ・コレという技法が併用されています。
鬱蒼と木が生い茂るジャングルを思わせる画面の中には、英の作品によく登場する木から生えた少年や、鳥、ヤモリたちの姿が見受けられます。
本作品はボルドー色のインクで刷られたバージョンですが、この他に同じ版を用いて、緑や青のインクで刷られたバージョンも、それぞれ5~6部制作されました。